概要

ご挨拶

岳野光洋教授

令和2年度より厚生労働省難治性疾患政策研究事業「ベーチェット病に関する調査研究班」の班長に就任致しました日本医科大学武蔵小杉病院リウマチ膠原病内科の岳野光洋でございます。ベーチェット病は研究班も歴史を刻んできました。長年に渡り、疫学実態の把握、病態の解明、新規治療の開発などに取り組み、昨年、前任の水木信久(横浜市立大学眼科学教授)班長のもと「ベーチェット病診療ガイドライン2020」を完成させるに至りました。
 私は1985年に島根医科大学(現島根大学医学部)を卒業後、聖マリアンナ医科大学、横浜市立大学、日本医科大学で働いてきました。その経歴の中で、本研究班四代目班長の坂根剛先生(島根医科大学、聖マリアンナ医科大学)に臨床、研究の直接指導を受け、また、三代目の水島裕先生(聖マリアンナ医科大学)、七代目石ヶ坪良明先生(横浜市立大学)にも御指導を受ける機会に恵まれました。この度の班長就任はライフワークと言えるベーチェット病研究を集大成する機会と受け止め、その診療と研究に一層精進する所存です。
 昨年診療ガイドラインを完成させたことで、本研究班は一つの区切りを迎え、まずは「ベーチェット病診療ガイドライン2020」の国内普及と国際的発信が急務と考えています。ガイドライン作成にはいくつかの副産物がありますが、その一つは研究体制の拡大です。これまで眼科、皮膚科、リウマチ内科中心の研究体制に消化器内科、神経内科、心臓血管外科、小児科、母性内科など、ベーチェット病診療に関連する診療科の専門医が幅広く加わり、その体制はより強固になりました。その強固になった体制のものに、次に難病プラットフォームを利用した世界的な規模の患者レジストリー研究の推進を課題に掲げています。また、国際ベーチェット病学会での評議員の経歴とそのパイプを生かし、国際共同研究も構想に描いていいます。しかし、いずれの研究も単に学術的な追究にとどまらず、ベーチェット病に苦しむ患者様やその家族、これに関わる医師をはじめとした医療スタッフの皆様に少しでもその研究成果を還元することで、厚労省研究班としての責務を果たしたいと考えています。
 今後とも宜しくお願い申し上げます。

令和2年6月8日

厚生労働省科学研究費補助金
難治性疾患政策研究事業「ベーチェット病に関する調査研究」
研究代表者 日本医科大学武蔵小杉病院
リウマチ膠原病内科部長 准教授  岳野 光洋

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